先日花装飾を通して生まれた交流や笑顔の工事現場 

こんにちは!えぐちの庭のさやかです。

先日(株)江口組が小松駅西口広場整備工事で小松市優良建設工事表彰されました✨

おめでとうございます!!

 石川県小松市。北陸新幹線小松駅開業に向け、2022年駅前広場の整備工事をグループ会社の(株)江口組が請け負いました。 

私も植栽の撤去などの工事に携わっていましたが、狭い現場でたくさんの工程が重なりとても大変な現場だったと思います。

さて工事現場では周辺地域への騒音、粉塵、歩行者への安全対策として仮囲いを設置します。 

真白の高さ3mの銅板がずらっと並ぶ仮囲いは威圧感を与える懸念がありました。 

そこで駅入口部から駅前メイン通りにつづく仮囲いの延長約30mを花装飾する運びとなりました。 そこで私もいろいろと提案させて頂き、プレゼンをし、採用して頂き初めての嬉しい取り組みができました。チャレンジだったので現場の皆様、その他たくさん協力して下さった方々には感謝しかありません。

 

街の中に存在する公共工事の現場という非日常で特殊な空間。 

そこが地域の方の交流や憩いの場として共存できないだろうかと常々思っていました。 

様々な課題を踏まえ、数カ月ですが北陸新幹線延伸に向け、これまでにないような楽しく魅力的な空間に、駅前広場を未来につながるような明るい空間にしようと考えました。 

 

時期は11月から2月までと北陸地方では植物にとって厳しい時期でした。 

寒さを考慮した植物の選別、期間中常設のハンギングバスケットと寄せ植えを上下に設置することで潅水の効率を計る工夫をしました。 

 

また他にテーマを決めたブースも設けました。 

1つ目のブースは私も所属しているJHBS(日本ハンギングバスケット協会)の北陸支部のハンギングバスケットマスターによる作品展示です。

 

クリスマスとお正月の2つのテーマで作品を2部構成で期間中展示しました。 

普段大きなスリットバスケットの作品を一般の方が見る機会は少なく、北陸の花の少ない時期に親しみ、楽しんで頂ければという想いでした。

その他スタンディングのハンギングを用いて高低差を出し華やかさを演出しました。高さの違う花の装飾で流れと動きをだし通行人により多く楽しんで頂くことが出来ました。 

 

2つ目は子供達による作品展示のブースです。 

まず弊社のSDGsへの活動の一環として、ペットボトルのキャップが原料のハンギング容器(エコフラポット)を用い、子供たちへの花育ワークショープを開催しました。 

地元の小学校や児童館の子供達へ工事現場のことやリサイクルのことのお話しをしてから、ハンギングの花植えを行いました。花育の取り組みは市の花育事業にも通じ、ご協力を頂くことも出来ました。 

子供達がワークショップで作った作品は約1ヶ月間駅前に展示し、その後ご自宅で育てて頂きました。 

コロナ禍で人数を調整しながらでしたが、ワークショップを2回開催でき、参加してくれた子供達にも大変喜んで頂けました。 

以上のような取り組みを行い駅前の工事現場で花装飾を行った結果予想もしていなかったことがたくさん起こったのでした。 

 

現地で手入れなど作業をする度、毎回誰かが声をかけて下さるのです。 

 

「きれいだね~」「これはどうやってつくっているの?」 

と作品への質問や、 

「以前より華やかだね!」「工事が終わってお花無くなるのがさみしいね」 

と自然と会話が生まれました。 

 

とりわけ子供達のブースでは本当に多くの方が笑顔で話しかけてくださいました。 

「子供達が作ったの?」「かわいいね~!」 

とみなさん笑顔で子供達の作品を眺めていました。 

 

工事現場の周りで知らない人とこのような会話が生まれることを理想とはしていたものの、 

本当に笑顔でたくさんの方が話しかけてくださるとは思ってもいませんでした。 

通学中の男子高校生が花装飾の写真を撮ってくれている様子を見たのも嬉しい出来事でした。 

日常の中で花に触れる機会が増やせたことも嬉しく思います。 

 

工事現場という非日常で特殊な空間が日常に共存する期間。 

仮設であるという条件の中で花の空間が工事現場、公的機関、駅、地域住民、観光で訪れた方とつながりを作り、たくさんの笑顔と会話を生みだすことが出来ました。 

 

花がこれほど自然に人を笑顔にし、幸せにし、たくさんの繋がりを作ることができる存在である。 

それを改めて実感することができ、これからも新たな取り組みができそうな希望の持てる素晴らしい体験でした。 

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